
今、地球誕生以来の「第六の大量絶滅」が猛スピードで進行し、1年間で数千~数万種が地球上から姿を消している。その原因は、行きすぎた経済活動と大規模な環境破壊によるもの。大量絶滅はやがて、人類存亡の危機を呼び込むことになる! 本書は、生物多様性の本質と現状から、私たちでもできる保全の実行方法まで、問題のすべてを豊富な図とイラストでやさしく解説。
音楽家 坂本龍一氏推薦!
「生物多様性という言葉は知っていても、
それが実際自分たちの生活にどう関係あるのか、
うまく思い描けない人が多いんじゃないかな。
この本を読むと、地球上の全てはつながっていることを
実感できるようになるよ。」
はじめに
PART1「生物多様性」って何だろう?
01 生物多様性とはそもそも何?
02 「多様性」ってどういう意味だろう?
PART2 暮らしと生物多様性の深いつながり
01 地球は人類の暮らしを支えきれない
02 私たちの食生活が森や海に影響を与える
03 コットン栽培がもたらしたアラル海消滅の危機
04 人にも環境にもいい木のぬくもり
05 生物の真似から生まれたバイオミミクリ
PART3 生態系はどんな現状で、将来はどうなる?
01 太平洋の孤島・イースター島を襲った悲劇
02 生態系が人間に与えてくれるメリットを「見える化」する
03 生態系サービスとは何だろう?
04 世界初! 地球の健康診断の結果は?
05 経済発展と引き換えに劣化する生態系
06 生態系はいくらの価値を生んでいる?
07 生態系サービスが失われると何が起こる?
08 絶滅危惧種が集中するホットスポット
09 遺伝子の多様性が失われるとどうなる?
10 食物連鎖を上る生物濃縮による健康被害
11 途上国で貧困と環境破壊が深刻化している
12 生態系が壊れた結果、人間が受けた大きな被害
13 2050年の生態系はどうなっている?
PART4 生物多様性を取り巻く国内外の動き
01 なぜ生物多様性条約は誕生した?
02 COP10で決まった遺伝資源の利益配分とは?
03 COP10で採択された「愛知目標」とは?
04 COP10議長国の日本に求められる戦略とは?
05 生物多様性基本法って何だろう?
06 豊かな自然を活用して地域活性化につなげる
PART5 ビジネスと生物多様性のつながり
01 企業はどんな動きを始めている?
02 企業はどう取り組めばいい?
03 強まる規制を企業がチャンスに変えるには?
04 森林と水源を守る仕組みをつくる
05 生物多様性オフセットとは何だろう?
06 依存する生態系の資源管理が重要になっている
07 消費者の意識はどう変化している?
08 農業問題、貧困問題と生態系保全の関わりをみてみよう
09 企業は自社の強みを生物多様性保全に生かせる
10 お金の流れを変えることで生態系が守られる
11 世界と日本のさまざまな組織をつなぐネットワーク
12 日本企業がつくる自主的なネットワーク
13 生物多様性を踏まえたマネジメント①
生態系の変化がもたらすリスクとチャンス
14 生物多様性を踏まえたマネジメント②
生態系への依存と影響の評価からみる事業戦略
PART6 生物多様性を守るために誰もができること
01 冬の田んぼに水を張って生態系を守る
02 森林の豊かさを守る取り組みにはどんなものがある?
03 海や海岸の生態系を再生させる取り組みとは何だろう?
04 都会でもできる生物多様性の保全
05 どんな商品を買えば、生態系の保護に貢献できる?
06 スローフードで食卓の多様性を取り戻そう
07 日本は外来種天国、固有種がおびやかされている
08 暮らしに手軽な気持ちで農業を取り入れてみよう
PART7 共生を目指す新しい考え方
01 自然と共生する日本の知恵を世界に発信
02 生態系は海・川・森の流域のつながりでできている
03 自然エネルギーへ転換すると生態系と地球環境を守れる
04 日本人の思想の中に生態系を守る大きなヒントがある
05 生態系を壊さない「成長」とはどんな道なのだろう?
索引
参考文献
環境ジャーナリスト、翻訳家。東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。 「持続可能性」に関する日本の情報を世界に発信するNGOジャパン・フォー・ サステナビリティ(JFS)代表、有限会社イーズ代表、幸せ経済社会研究所所長、 有限会社チェンジ・エージェント会長、東京大学人工物工学研究センター客員研究員。 地球環境の現状や世界・日本各地の新しい動き、環境問題に関する考え方や 知見を環境メールニュース(http://www.es-inc.jp/lib/)で広く提供。講演、執筆、 翻訳などの活動を通じて「伝えること、つなげること」でうねりを広げつつ、変化 を創り出し広げるしくみづくりを研究している。 著書に『地球とわたしをゆるめる暮らし』(大和書房)、『「エコ」を超えて─幸せな未来 のつくり方』(海象社)、『企業のためのやさしくわかる「生物多様性」』(技術評論社)、 『地球のなおし方』(ダイヤモンド社)など多数。訳書に『不都合な真実』『私たちの 選択 温暖化を解決するための18章』(以上、武田ランダムハウスジャパン)、 『成長の限界─人類の選択』(ダイヤモンド社)などがある。