
チームリーダーのあなたは、課長から「残業が増えてきているからなんとかしなければならない!残業を減らす解決策を考えるように」と言われた。さて何からどう手をつけますか?
いきなり解決策を出しますか? ノー残業デイの設定、早く帰ることの声かけ運動?
それとも残業による問題点を抽出しますか?健康面が不安?組合から色々言われる?
もしくは残業が増えていることの原因を考えますか?部下が時間にルーズ?仕事に手戻りが多い?
課題を解決する際には、7つのサイクル「問題→原因→課題→解決→目標→実行→改善」を基本に考えなければならない。
残業が多いことが本当に問題なのか?原因の原因=本当の原因である真因は、一体、何なのか?残業が原因でクレームが増えているなら、残業は問題の本質ではなく、クレームの原因になっていることが問題なのだ。そもそも残業が増えることとクレームが多いことは、どっちが先なのか?などを考えなくてはならない。
これらの全体像を捉えないと一過性の解決策になってしまうし、実際の解決にならない。「またなんか課長が始めたぜ!」「これでは、残業が結局増えるんじゃないか」となってしまうかもしれないのだ。
だからこそ、課題を解決するサイクルをしっかりと回し、しかも、それらをより論理的に、より現場感覚で議論しなければならない。しかし、そのサイクルの回し方がうまくないと、これまた時間の浪費になりかねない。そう、課題解決サイクルには、一定の知識とツールが不可欠なのだ。
具体的に言うと、問題点を出し合う「カードBS法」、原因を探求する「プロセス分析」、課題を構造化する「WHATツリー」、解決策づくりのための「ベンチマーク&ベストプラクティス」、目標設定のための「目標コンセプトシート」、実行を速やかに行い、その進捗をチェックする「アクションシート」、これら一連の課題解決サイクルをしっかり回す改善のための「サイクル・マップ」の7つのツールだ。
しかもこれらの7つのツールを支える基本的な思考の技術としては、「ゼロベース思考」「要素分解」「ロジックツリー」「コンセプト思考」「仕組み化」などがある。
課題解決には、論理的な思考は切っても切れない関係だ。論理思考(=ロジカルシンキング)を、いかに現場で起きている課題を解決する際に活用するかを考えた本が、本書なのである。
頭と手を使って、論理的な思考を身体の一部にしてほしい。上司や先輩はクレームに対する経験的な対応法は教えてくれるが、こういった論理的に課題を解決していく考え方や手法については、教えてくれない。
本書は、これらの現場力アップを意識して、ドリル形式にした。知識だけではなく、できるだけ自分の左脳・右脳を駆使して欲しい。解決脳を全開にして欲しいのだ。
論理的に課題を解決する学習本だから「ロジカルドリル」である。本の中で課題解決を体感してほしい。鉛筆を持って必ず書き込んで考えながら読んでほしい。そうでないと価値は半減するからだ。電車の中、デスクの上、大きな木の下……どこでもいいから、読むだけではなく、必ず解決脳と手をどんどん動かしてほしい。しかも、1回ではなく、2回、3回とやり直してほしい。
さあロジカルドリルのスタートです。
Chapter1 課題解決力を鍛えると断然、仕事ができるようになる
Chapter2 課題解決力を磨く7つのツール
Tool1 カードBS法
Tool2 プロセス分析
Tool3 WHATツリー
Tool4 ベンチマーク&ベストプラクティス
Tool5 目標コンセプトシート
Tool6 アクションシート
Tool7 サイクル・マップ
理論偏重ではない「使えるコンサルティング」「実効性のある研修」を柱としたコンサルティング・グループ。 1993年に設立。具体的かつ即効性のある「ワークアウト」(プロセスコンサルティング)、「わかる」から「できる」までを習得する「ノウハウ・ドゥハウ」研修プログラム、自らを変革させ、組織に変革を起こす「塾」プログラム(教育的実践プログラム)を展開。コンサルタントが日々実践する「思考」と「行動」を様々なプログラムに反映させ、理論ではなく、実践的に効果が見えることに重点を置く。 「ビジョン&戦略シナリオ策定」「ビジネスプラン策定」「ウェイ浸透プログラム」「マーケティングスキル向上」「営業戦略策定プログラム」「グローバルリーダーシップ」といったプログラムは多くの企業で採用され、実績をあげている。
横浜国立大学工学部大学院研究科を修了。現在、株式会社HRインスティテュートの代表。中京大学経済学部・総合政策学部講師。NPO法人「師範塾」副理事長。FMヨコハマで「Yokohama Social Cafe」のDJもつとめる。 主な著書・編著に『人をあきらめない組織』(日本能率協会マネジメントセンター)、『「ウェイ」のある強い経営』『ビジネスプラン策定シナリオ』(ともにかんき出版)、『コンサルタントの「質問力」』(PHP研究所)など多数。