1. HOME
  2. 経営
  3. 経営読み物
  4. 社長の力
経営
経営読み物
社長の力
  • 定価:1,575円(税込)
  • 判型:46
  • 体裁:
  • 頁数:240頁
  • ISBN:978-4-7612-6294-5
  • 発行日:2005年11月21日
購入はこちらから:
  • amazon.co.jp
  • 紀伊国屋書店
  • セブンネットショッピング
  • 楽天ブックス
逆風の中で成長を続ける3社のケーススタディ

社長の力

­西浦道明 /著
内容紹介:

 千七百社余の顧問先とのお付き合いや講演会などで、いままでに一万人近い社長や経営幹部と直接お話ししてきた。
 もちろんその中には、三十年以上にわたり、黒字を出し成長を続けている社長もいれば、株式を公開して着実に成長を続けている社長もいる。一方、十年前の講演会でお会いしたときは破竹の勢いだったのに赤字に転落してしまって、久しぶりに講演を聴きにこられた社長のようなケースもある。
 どの社長も考えていることは皆同じで、「いかにして儲けて、いきいきと成長を続けるか」である。

 第一部では、逆風の中で成長を続けているモデルケースとして、三社のパターンを紹介した。この三社は、いずれもどこにでもある業種である。しかし三社とも独自の強みを創り出し、ビジネスモデルを上手に変革させてきた。時代の逆風と「会社の寿命三十年」の壁を乗り越えて成長を継続させている「社長の力」には感動すら覚える。
・一社は、点で始まった超一流企業との取引を、線にし、そして面へと実に鮮やかに自社を成長させた印刷会社。多くの中堅・中小企業が、明日からすぐにでも導入してほしい勝ちパターンである。
・一社は、自社の業界構造の大きな転換を予測し、この対応に後継者を自発的に挑戦させ、社員を一切リストラせず業態転換をやり遂げた建設機械販社。同時に後継者の育成に成功したという、実に鮮やかな一石三鳥の勝ちパターンである。
・一社は、企業規模を無理に拡大しようとはせず、半年前の予約受付開始と同時に、お客からの予約が殺到するまでのブランドを築き上げた温泉旅館。売れる仕組みづくりに成功した、家族規模の商店にもぜひ学んでほしい勝ちパターンである。

 このモデルケース企業の選定にあたり、次の七項目を基準とした。いま多くの企業が共通して抱える課題に、見事に対応してきた企業を取り上げたかったからである。
 ・人材が集まりにくい、社員が数百人以下の、非上場の中堅・中小企業であること
 ・IT系のような時代の寵児ではなく、ごく一般的な業種であること
 ・時代の流れの中で、長年アゲンストの風が吹き荒れている業界にいること
 ・創業後、四十年以上経過しており、後継社長に世代交代していること
 ・経営者が交代した後も、数年以上にわたり、継続して成長していること
 ・業界トップクラスの高収益企業か、あるいは圧倒的な高ブランド企業であること
 ・顧客価値創造の型が、明確になっていること
 三社とも、この七つの条件がすべて揃っている。本書では、この三社をケーススタディとして話を進めていきたい。

 企業を成長させ続けるための「社長の仕事」は、次の三つしかない。
  ・儲かるように市場を創り変革を続ける
  ・社員のモラールを高めて結果を出す
  ・後継者をつくる
 この社長の仕事を完遂させるためには、次の四つの「社長の力」が必ず求められる。
  1 理念体現力(経営理念を自らの信念とする力)
  2 人間力  (経営者が鍛錬すべき独特の人間性)
  3 戦略構想力(自社の勝ちパターンを構想する力)
  4 仕組形成力(経営の仕組みを構築し運用する力)
 第二部では、この四つの「社長の力」について三社のケースを引用しながら解説した。
 個人の人生にしても、企業にしても、いったん勝ちパターンになるとプラスのスパイラルができ、どんどん上昇する。一方、負けパターンになるとまったくその逆になる。その差が生じる最初のきっかけは些細なことでも、放っておくとその結果は大変な差となる。いいと思ったことをすぐに行動に移すかどうかは、意思の問題である。
 さらに社長の資質条件、後継者を育てる環境条件について書いた。自分が社長になったら、すぐに後継者のことを考えるのは大事な仕事であるからだ。

 現社長のみならず、役員をされている経営幹部も、次期社長候補として会社を継続成長させるために「社長の力」をぜひ身につけてもらいたい。
 あなたの会社が「儲けていきいきと成長を続ける」ための一助になれば、これにまさる喜びはない。

目次詳細:

まえがき

プロローグ 社長の仕事 

儲かる市場を自ら創り示す
社員のモラールを高めて結果を出す
後継者をつくる
勝ちパターン経営のキーコンセプト

第一部 成長を続ける三社のケーススタディ

1 シイエム・シイ(印刷業→マーケティング業)
1 印刷業からマーケティング業への上手な業態変革
2 創業者の自然体が成長の要因だった
3 先代の経営方針を守りながら、点を線に、線を面にした
4 仕事への五つの価値観を、経営の仕組みに取り入れる
5 黒字のうちに取り組むべき課題
2 ビックレンタル(建設機械販売業→建機レンタル業)
1 急速に縮む市場で、ビジネスモデルを変えて成長を続ける
2 TQCの徹底した導入で人材育成を図る
3 建機レンタルビジネスは宝の山
4 後継社長は、用意してもらった舞台で最大限演じればいい
5 ビックレンタル憲法を作ってまで企業文化をつくる
6「出資をしましょう」と言われる信用とは?
3 嵯峨沢館(温泉旅館業)
1 予約がなかなか取れない二軒の温泉旅館を経営する
2 先代女将が考えた小さな旅館を繁盛させる基本
3「ゆっくり静養に来ていただく」という原点に戻る
4「心理と感性の時代」に求められる温泉旅館の開発
5 最高のホスピタリティの宿を目指すために
6「間のサービス」をつかむ教育
7 ブランドの構築で口コミの予約が増える


第二部 「社長の力」とは何か

1 理念体現力をつける
人生を懸けてもいいと社員に思わせる
顧客から支持される企業の存在価値
モデルケースは例外なく原理・原則主義者
社員との相互信頼を図る
経営理念の体現者になる
2 人間力をつける
社長に求められる胆力
優れた社長ほど臆病である
人に好かれる魅力がメンターとの出会いをつくる
3 戦略構想力をつける
自社の勝ちパターンを描く戦略構想マップ
顧客価値を生み出す三つの手法
コア能力を獲得する三つの手法
環境の変化とともに変えるビジョン
差別化するビジネスモデル三つの要素
進化を取り入れる
挑戦的な目標を設定する
戦略構想を未来決算書で検証する
4 仕組形成力をつける
経営の仕組みの建築家になる
自立した人財の育成
5 社長の資質条件
求められる「心の姿勢」と「力」
6 後継者の「社長の力」を育てる場と環境づくり
後継者に「社長の力」を身につけさせる
経営を「体験できる場」を与える
経営の知識を「学ぶ場」を与える
現経営者が、後継者の資格条件を公言する
経営理念を明示し浸透させる

西浦道明 (著)

1949年生まれ。一橋大学商学部を卒業。公認会計士。81年、株式会社アタックスを共同創業後、90年グループ結成。現在1700社余のクライアントを持つアタックスグループ代表パートナー。専門としている中堅企業の経営戦略、事業承継、株式公開、企業再生、事業再編、組織改革、人事戦略、M&A戦略などを通して「社長の最良の相談相手」となっている。中堅・ベンチャー企業の上場に際しては、成長戦略まで含めて支援してくれると数多くの経営者から絶大な信頼を得ている。また実践にすぐ役立つとして、講演・セミナーの依頼があとをたたない。