
「いまの30代の人は平均寿命が100歳を超えるだろうという予測が!」
恐ろしい動脈硬化は18歳から始まり、脳細胞は20歳をピークに1日10万個も失われていく――。
あなたはこの事実をどう思われますか? 自分は働き盛りで心身ともに健康だと自信をもっていえますか? さらにこんな声も聞かれます。
「20代の女性の82.7%がカラダの衰えを感じている」と…。
これは明治製菓ヘルス・バイオ研究所が20代以上の首都圏在住の女性3631人に対して調査した結果ですが、あなた自身にも思い当たるところはありませんか?
そこで質問があります。「いつも元気で若々しく、きらきらと輝いている自分」になるために、いちばん大切な要素は、いったい何なのでしょうか?
私なら、こう答えます。
それは「細胞を元気にさせること」だと。
抗老化科学――アンチ・エイジングの科学は、1990年代以降、アメリカを中心に目覚ましく進展してきました。
研究者たちの関心は、はじめのうちは「老化はなぜ起きるのか」という点に注がれてきました。それは、老化のメカニズムがわかれば、それを防いだり遅らせたりすることが可能になるからです。
そして確実にわかってきた研究では、人間の老化は、まず最初に目に見えない細胞レベルで、しかもひんぱんに起きているのだということです。そして、弱った細胞がどんどん破壊されていき、それが体と精神の退化へとつながっていくのです。
これは、私たちの体の基本的なしくみと深くかかわっています。
人間は、食事などによって脂肪や糖分を摂取し、それを燃料として、さまざまな活動のエネルギーにしています。その際、それぞれの細胞が必要とするエネルギーは、特定の臓器ではなく、それぞれの細胞内でつくられ、活動のために燃焼されます。
そして、エネルギーが燃焼するときには必ず酸素が使われ、同時に、活性化した酸素である「活性酸素」が発生しています。
この活性酸素は、通常は体内の酵素によって分解されて無害化しますが、分解しきれないほど過剰に発生すると、細胞や細胞膜をどんどん傷つけ、さらにDNAにまで損傷を与え、破壊するような作用を引き起こすことがあります。
具体的には、活性酸素が体内の脂質を酸化させて「過酸化脂質」をつくり、細胞の老化を促進していきます。そしてこの状態が続くと、動脈硬化、心臓病、糖尿病などの生活習慣病や、がんなどの原因につながることもわかりました。
このように、活性酸素こそが細胞の老化を引き起こす元凶だとわかり、そのときから、活性酸素の害をいかに防ぐかということが、健康と老化の問題に取り組む科学者たちにとって最大の課題となったのです。
そこでいま注目されているのが、老化をもたらす活性酸素に対抗する「抗酸化作用」をもつさまざまな栄養素の研究です。これにより、ビタミン、ミネラル、そして新たに効能が発見されたファイトケミカルス(植物性化学物質)などの栄養素が、細胞の老化防止に非常に有効なことがわかりました。
これらの栄養素、つまり抗酸化物質の力を借りることによって、長生きで、しかも細胞レベルから元気で若々しいことが、夢物語ではなくなったのです。
そして、ある抗酸化物質がどれくらいで効能を発揮するかということは、10週間から約3カ月、平均して約90日でわかるとされています。これは専門家たちが研究を重ねるうちに出てきた、効果を判断するのにふさわしいとされた期間です。
この90日という期間にはもうひとつ意味があります。それは、人間が自分の意志で「トータルに自分の健康をリフォームしよう、健康革命を起こそう」と決め、抗酸化物質の摂取や継続的なエクササイズなど、健康に対して前向きなライフスタイルを始めた場合、その効果を体感できるのが、やはり90日経った頃なのです。これは、私自信の経験でもあります。これが本書のタイトル「90日で細胞が元気になる」の由来です。
私はこの本で、細胞を元気にして若さや美しさ、そして気力を保つための最新の考え方、基礎知識、そして日常生活の中での実践方法をお伝えしていこうと思います。
米国抗老化医学アカデミーの報告を参考にすると、いまの30代の人の平均寿命は100歳を超えるだろうと予測されています。そのような長寿時代には、生きる上での新しい考え方が必要になります。ただ長く生きるのではなく元気に輝いて生きるために、必要な知識を学び、自分の中に「生き方健康学」を身につけることが大切です。
1章 いくつになっても元気! でいられる最新の考え方
1 「もっと元気で輝いていたい人」のためのオプティマル・ヘルスという考え方
2 長寿王国の日本になぜ、元気な100歳が少ないのか?
3 アメリカ人にはなぜ、健康オタクが多いのか
4 老化はいつ、どうして始まるのか
5 「老けずに若返る」夢のような話が実現する時代
6 使える「健康情報」の見分け方
7 あなどってはいけない、プラシーボ(偽薬)効果
8 「病気じゃないから健康だ」というあなたは20年遅れている
9 私が体感した「20歳の若返り」
10 本当の輝きと若さは細胞を生き生きさせることで手に入る
2章 若く輝いて生きるために必要な4つの要素
1 同じ60歳で肉体年齢は42歳から78歳まで。この差をつくる4つのカギ
2 「心」が前向きだと若返る
3 こんな思考回路で若さと美のホルモンが出てくる
4 勝ち負けにこだわりすぎると寿命が縮む?
5 サプリメントはなぜ必要なのか
6 私も驚いた! サプリメントで体が変わる、人生が変わる
7 太モモは第2の心臓。鍛えることで若返りも長生きも
8 頭もスッキリ、活力が戻ってくる日常のエクササイズ
9 いい汗をたくさんかいて、体の大掃除
10 早く老けたくない人は食べ過ぎ生活とサヨナラしよう
11 カロリー制限で体脂肪が燃える体をつくる
12 「眠り方」ひとつで今日1日が最高になる
13 眠る前にとなえたい、魔法の健康フレーズ
14 肝臓を知ることで、摂るべきサプリメントがわかる
3章 対談・若返りのためにあなたが毎日できること
(東京女子医科大学助教授・栗原毅VS.医学博士・佐藤富雄)
1 脂肪肝の日本人は20年で1.5倍に増えています
2 血液ドロドロに酸化ストレスが加わるとさらに危険です
3 抗酸化物質の摂取は血液の流れの改善につながります
4 「オサカナスキヤネ」の食事がかなり効果的です
5 肝臓病に取り組む中で抗酸化は重要な課題です
6 日本には病気の予備軍が5000万人以上います
7 驚いただけでビタミンCが500ミリグラムも失われます
8 考え方、生き方次第で100歳現役は可能です
4章 あなたは知っている? 驚くべき食物と栄養のサイエンス
1 見かけ倒しのツヤツヤ野菜にご用心
2 有機農産物は栄養学的にどんなメリットがあるのか
3 新しい栄養学のキーワードは「抗酸化」
4 いま、いちばん注目の抗酸化物質はファイトケミカルス
5 「食事だけで栄養は十分」の落とし穴
6 油抜きはナンセンス、摂っていい油と悪い油がある
7 栄養学的スローフードってどんなもの?
8 「お米を食べると太る」は本当か?
9 和食は世界に誇れるヘルシーフード
10 お酒を薬にするための賢い飲み方とは?
5章 私が勧める若さとキレイを保つコツ「地中海ダイエット」とは
1 ラクしてやせられる魔法の薬はない!?
2 キレイになれるダイエットには鉄則がある
3 世界でもっとも病気が少なかった地中海沿岸の人々
4 「オリーブオイルならたっぷり摂っても大丈夫」の秘密
5 オリーブオイルは体脂肪の増加を抑えてくれる
6 若さとキレイの基本は、植物中心の食生活
7 体脂肪を燃やす働きがあるトマト料理
8 なぜ、パスタがダイエットに効果があるのか
9 ハーブの香りは健康とキレイの素
10 地中海ダイエットなら魚も上手に食べられる
11 これから地中海ダイエットを始めたいあなたに
6章 完全保存版/90日で細胞が元気になる最新・サプリメント知識
1 カラダをサビつかせる活性酸素の恐怖
2 危険な活性酸素がたくさん発生しているのは、こんな人
3 身近なビタミンに強力な抗酸化作用
4 老化防止にはミネラルも欠かせない
5 微量元素のパワーに若返り効果の期待
6 ビタミン、ミネラル、ファイトケミカルスの相乗効果
7 コーキューテンがなぜ、注目されているのか
8 脳の老化防止にはこのサプリメント
9 天然サプリメントと合成サプリメントの違いとは
10 サプリメントを安全に、効果的に摂るために
11 私のサプリメント・ライフ30年の歴史
7章 アメリカ最新サプリメント事情
1 ごく普通のスーパーに300種類のサプリメント
2 野菜を濃縮したサプリメントに秘められたパワー
3 ミミズ、てんとう虫。価値あるサプリに必要なもの
4 記者の鼻カゼを一発で治したエキネシアの威力
東京農業大学卒(生化学専攻)。「口ぐせ理論実践塾」塾長、「ヒューマンギネス倶楽部http://www.hg-club.jp/」主宰。「人間は何歳になっても心身ともに成長し続ける」ということを自ら実証する。外資系企業の役員当時、57歳で早稲田大学社会科学部に学士入学。卒業後、法政大学大学院修士課程でMBAを取得、さらに東京農大大学院博士後期課程修了。48歳から始めたスキーは上級の腕前。66歳、カナディアンロッキーでヘリスキーに挑戦。65歳、イヌイットとともに北極グマ狩猟の旅をする。66歳、東京工芸大学写真別科に入学、フォックス・タルボット賞を受賞しカメラマンとしてデビュー。73歳、ミグ戦闘機で大気圏まで飛びアクロバット飛行を体験。75歳からサキソフォン演奏に挑戦中。その他、クルージング、モーターバイク等を趣味とし、遊びの達人とも言われる。こうした活力ある自らの体験を通して説かれる「生き方提言」は、誰もが納得するところであり、人々を魅了してやまない。 栄養生化学者、健康科学者として長年にわたって、心と体と健康の関係を研究。大脳・自律神経系と人間の行動・言葉の関連性に着目した独自の「口ぐせ理論」はとくに著名。生き方健康学の伝道師といわれ、数々の著書や講演・セミナーで多くのファンをもつ。