―中編:地球は21世紀半ばに崩壊する…それって本当?―
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―本書を読ませていただくなかで、非常に怖いなと思うところがありました。それは、人口の増加などによって、地球に大きな負担をかけてしまい、もうそれは限界まで来ているという部分です。本書では「第6次絶滅期」や2050年の生態系についても言及していますが、今のままでは動植物だけでなく、人間たちすら滅んでしまう可能性があるという事実はあまり知られていないと思いますが。 |
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| 枝廣 |
そうなんです。私自身、それはなぜだろうってずっと思っていたのですが、おそらくその理由のひとつは、もちろん意識を高くもって活動している方もいますけど、一般の人たちは見たくないものは見ない、目を閉じてしまうというところがあるからだと思います。 自分が生きている間はきっと大丈夫だと仮定して、いつか誰かが素晴らしい解決をしてくれるだろうという幻想を抱く。これまで通りを続けている方が楽ですよね。立ち止まって考えたり、悲惨な現実を見てしまうと自分を変えなければいけなくなる。変えるということはとても面倒なことですから、すごく大事な問題だとうすうす感じつつも、見て見ぬふりをしているということなのではないでしょうか |
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―人口増加や資源、そして食料も将来的に問題になると思いますが、地球の環境システムがもう限界近くまできていることを、もう少ししっかりと学校などで教えても良いのかなと思ったりもします。 |
| 枝廣 |
そうですね。一番基本的なこと、つまり全てはつながりの中で支えあって生きているということを、学校では教えていないですよね。例えばリサイクルの仕方とか、ペットボトルをどう再生処理するのかとか、そういったことは学校で習いますが、これはテクニックの部分です。それ以前に、自分と環境、地球とのつながりについてしっかり教えるべきだと思いますね |
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―なるほど。 |
| 枝廣 |
今、メンタルな部分で疲れてしまっている人が多くなっていると言われていますが、自分は生きとし生けるもの――そうでないものも含めて――、自分の身のまわりのさまざまなものの中で生かされているという感覚があれば、少しは救われるのではないでしょうか |
環境ジャーナリスト、翻訳家。東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。「持続可能性」に関する日本の情報を世界に発信するNGOジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)代表、有限会社イーズ代表、幸せ経済社会研究所所長、有限会社チェンジ・エージェント会長、東京大学人工物工学研究センター客員研究員。 地球環境の現状や世界・日本各地の新しい動き、環境問題に関する考え方や知見を環境メールニュース(http://www.es-inc.jp/lib/)で広く提供。講演、執筆、 翻訳などの活動を通じて「伝えること、つなげること」でうねりを広げつつ、変化を創り出し広げるしくみづくりを研究している。著書に『地球とわたしをゆるめる暮らし』(大和書房)、『「エコ」を超えて─幸せな未来のつくり方』(海象社)、『企業のためのやさしくわかる「生物多様性」』(技術評論社)、『地球のなおし方』(ダイヤモンド社)など多数。訳書に『不都合な真実』『私たちの 選択 温暖化を解決するための18章』(以上、武田ランダムハウスジャパン)、『成長の限界─人類の選択』(ダイヤモンド社)などがある。
私たちにたいせつな生物多様性のはなし
定価:1,470円(税込)
ISBN:978-4-7612-6762-9
発行日:2011年7月19日