「親学」論争に思う

2007年05月24日

教育再生会議で、義家氏らが提唱した「親学」を巡る議論が沸騰し、再生会議は「迷走」しているらしい。国が、そこまで干渉するかいな、という反発も強いようだ。

しかし私は、子供の良い育て方について学ぶことは、全ての親にとって必要だと思う。このノウハウを「親学」と呼ぶなら、私は「親学」を中学生の必修科目の中で教えた方が良いと思う。

子供の教育は、奥が深い。例えば、乳幼児の様々ないたずらを、児童心理学では「探索行動」と呼ぶ。蜂の巣に手を伸ばしたり、壁に落書きをしたり、高いところから飛び降りたり、子供のいたずらは限りない。しかしこれらを親が叱ってばかりいると、子供は好奇心や自発的に行動する気持ちを失っていきかねない。「探索行動」は、子供の発展のために不可欠なTry&Errorである。

というのは、平井信義氏の「5歳までのゆっくり子育て」という本の受け売りだ。単純なセオリーだが、このことを知っているだけでも、親としては大分、気分が楽になる。

こういう知識が「親学」に含まれるのであれば、これは全ての親が学んだ方が良いと思う。

「親学」として何を教えるべきなのか、議論が必要だ。また政府が決めた「親学」に反発し、自分なりの教育方針を持つ親がいてもいい。ただそれでも、理想の「親学」についての国民的な議論を通じて、「理想的な子育て」に対する親の意識を高めることは、有益だと思う。また、「親学」について親が学べる場を広く提供することは、有益だと思う。

再生会議の「迷走」をシニカルに批判するのは簡単だが、対立を恐れずに自説を主張している義家氏に、私はあえて賛成票を投じたい。

山中れいじ