ミッションの作り方

2007年05月08日

私は大学時代に、「ミッション」という英語を知らなかった。だから、野中郁次郎教授に授業中突然当てられ、「海兵隊のミッションは何だと思う?」と聞かれた時に、思いっきり聞き返してしまった。

「『ミッション』というのは、どういう意味ですか?」

野中先生の表情に、ありありと失望の色が浮かんだ。「きみ、ミッションというのは、使命のことだよ。」

私は幸い、海兵隊のケースを十分に予習してきていたので、海兵隊の果たしてきた歴史的使命を答えることができた。当時はまだ、野中先生がいかに大学者かちっとも知らなかったため緊張もしなかったが、今考えると背筋に寒いものが走る。

ところで、ベンチャー企業にとっても、起業家にとっても、ミッションは重要だと思う。モチベーションを維持し、共通のゴールを持った強い組織を作るのが、ミッションだ。

しかし、「良いミッションとは何か」「どうミッションを作れば良いのか」となると、これは難しい。そんな時に出あった言葉。

------------------------------

「自分が生まれてきた意味を知っている人は強い」

たくさんの起業を見てきて、そう思うようになった。

たくさんの人が失敗してしまう中で、
あっさりと成功してしまう人がいるのは、
自分の居場所を知っていたから。

自分の居場所っていうのは、社会から与えられている。

だから、その場所が分かった人には、責任がある。
使命が出来る。

それがミッション。

自分らしくあれる場所、
戦う必要がない場所、
そんな場所が見つかったら、宣言しよう。

「ここは私の場所」だって、宣言しよう。

そこは、とてもとても
大切な場所だから。

そして、その場所で真摯に仕事をしよう。
毎日、毎秒、ミッションを意識して仕事をしよう。

いつか、自分にとっての大切な場所が
社会にとっての大切な場所になるように。

(「戦わない経営」 浜口隆則)

確かに、「良いミッションを作ろう」とがんばるのは本末転等で、ミッションは「帰ってきたウルトラマン」が変身する時のように、自然と天から与えられるものなのかもしれない。

「日本の開業率を10%に引き上げる」というミッションを持ち、起業家向けのレンタルオフィスを多店舗展開する、株式会社ビジネスバンク代表の浜口氏。独特の経営哲学を、柔らかい言葉で語っていて、興味深い。

山中れいじ

このエントリーへのコメント

コメントはありません。