2006年10月10日

以前このブログで、茨木のり子の「自分の感受性くらい」をご紹介した。予想外に大きな反響をいただき、驚いた。おそらく誰もが、ボロボロに傷つけられるような理不尽さと戦い、その中で必死でご自分の感受性を守っておられるのだろう。

今日は、最近読んで共感した別の詩をご紹介したい。
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雁  

暖かい静かな夕方の空を
百羽ばかりの雁が
一列になって飛んで行く
天も地も動かない静かな景色の中を、不思議に黙って
同じやうに一つ一つセッセと羽を動かして
黒い列をつくって
静かに音も立てずに横切っていく
側へ行ったら翅の音が騒がしいのだらう
息切れがして疲れているのもあるのだらう
だが地上にはそれは聞えない
彼等はみんなが黙つて、心でいたはり合い助け合って飛んでゆく。
前のものが後ろになり、後ろの者が前になり
心が心を助けて、セッセセッセと
勇ましく飛んで行く。

(後略)

(「雁」  千家元麿 『教科書で覚えた名詩』より)

この詩を読んでいて、以前の職場であるキヤノンを思い出した。素晴らしい会社だと、絶賛してくれる人が、私の周りに多い。遠くから見ていると、ただただ素晴らしい会社に見える。しかしその中では、疲れている人もいる。苦しんでいる人もいる。傷んでいる人もいる。その皆が、互いに助け合って、「セッセセッセと勇ましく飛んで行く。」

最近、ベンチャー企業の中で傷つき、苦しんでいる社員が多く目につく。外からは見えないことも多いが、そんな社員の懸命な努力が、ベンチャー企業に力を与えていると思う。

山中礼二


身体が痛い

2006年10月08日

運動会を無事終えた娘(5歳)につきあって、インライン・スケートに挑戦してみた。2度、激しく転倒。身体のあちこちが痛い。

「自分が出来なかったことに挑戦する」ということの喜びを、最近育児を通じて思い出したような気がする。先月は、逆上がりの練習をする娘の隣で、私は空中逆上がりと空中前上がりを続けていた。そして今月は、インライン・スケートである。新しいことに挑戦する好奇心と喜び---子供の時は誰もが持っていた感情を、最近少しずつ思い出してきたように思う。

やまなか


GDBA講師スタート

2006年10月07日

先週から、グロービスのオリジナルMBA(GDBA)プログラムの中で、ベンチャー・マネジメントという科目の講師を始めた。

ベンチャーのマネジメントは、ある意味究極のマネジメントだと思う。大企業のような、与えられた豊富な経営資源の下に、最適解を選ぶというのは、「簡単」すぎる。経営資源すらないところで、凄まじい時間的プレッシャーにさらされながら、イノベーションの機会を追求するというのは、非常に難易度の高いマネジメントではないだろうか。

そこにチャレンジしようとする受講生の方々の熱意と、素晴らしいケースに恵まれた。ありがたいことである。