今日の日経新聞「ニッポンの企業家」より抜粋。
「本多宗一郎はある現象に出合うと、その背後にある全体像・本質を瞬時に察知する完成を備えていた。これは、ミクロの複雑な事象の背後にある本質・真実を直感的に見抜く状況認知能力を意味する。」(中略)
「あるとき、現場の責任者と一緒に車体溶接工場を見回ろうとしていた宗一郎は、工場に入りもせず入り口でいきなりその責任者を殴りつけた。相手はわけがわからなかったが、原因は工場内から聞こえていたハンマーの音だった。車体の精度が出ていないので、やむを得ずハンマーでたたいて矯正し合わせていたのである。彼に言わせれば、そんなことは溶接段階でやるべきことではなく根本的な問題解決を考えていない、と思わず手が出たのだった。」
(野中郁次郎「やさしい経済学-ニッポンの企業家」日経新聞2006年2月1日)
MBAプログラムで学ばない経営スキルの中で、最も重要なことの一つは、上記のような「問題の所在を感じ取る直観力」かもしれない。五感を常にフルに活用し、自分の現状認識を疑い続けたい。
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