TVドラマにもなった、「1リットルの涙」の原作本を読んだ。脊髄小脳変性症という不治の病に冒された少女の日記である。
発症が15歳。亡くなったのが25歳。それまでの10年間、少しずつ身体の動きを奪っていく病気と闘い、リハビリを続け、足が動かなくなれば床を這って進み、言いたいことを話す自由も失いながら、それでも文字をノートに刻み続けた少女の手記だ。
「現実があまりに残酷で厳しすぎて 夢さえ与えてくれない」と、彼女は20歳の時に書いた。苦しいばかりの人生が、何のためのものなのか、悩みは深かっただろう。
できれば命あるうちに、彼女に教えてあげたかった。苦しみに耐えて生き続けた彼女の姿が、本やドラマを通じて、どれほど多くの人達を救ったか。「夢を見る自由」さえ放棄しがちな若者達を、いかに強烈に揺さぶってきたか。そして彼女の人生が、如何に価値のある素晴らしいものであったか、彼女に知ってもらいたいと、痛切に感じた。
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