ライブドア社員の皆さんへ

2006年01月25日

ライブドア社員の皆さん:

連日大変なことと、お察しいたします。まるで御社の過去の事業や実績を、全否定するかのような報道も多く、モチベーションを保つのも大変だと思います。

しかし、日本の新興企業の歴史を見れば、「犯罪者企業」のそしりを受けながら、社員一丸となって経営危機を乗り越え、さらに強靭な集団として甦った企業があります。そう、リクルートです。

リクルートの役員だった藤原氏は、著書の中でこう語っています。

しかし、このこと(リクルート事件)が結果的に、それまで「組織人」としての要素が強かった社員までも、「組織内"個人"」として目覚めるキッカケを与えた。会社員ではなく、会社内"個人"の誕生である。もう「リクルートの藤原です」とはカッコ悪くていえなかった。だから、「藤原です。通信の自由化の仕事をやってます」というように、自己紹介の順序が変わったのだ。半年もこれをやっていれば、誰でも自然と"個人力"が前面に押し出されてくる。

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」

いま何がこの局面を変えるのか、新しい局面を開くにはどうしたらいいか--自分の頭で考え行動するのが「リクルートマンシップ」の真髄だ。その精神こそが、前代未聞の危機を救った。この「自分の頭で考える」リクルートマンたちは、第8章に語るように、続いて起こるダイエーグループへの吸収という危機をも克服していくことになる。

危機は企業を鍛える。いや、そこに働く人間を鍛えるのだ。

(「リクルートという奇跡」藤原和博)

危機を克服することで、リクルート社は「江副の会社」から、「最強のビジネスマンを輩出しまくる企業」へと変化を遂げたように思います。今でも、リクルート出身の起業家がいろいろなところで活躍しているのは、ご存知の通りです。(その一人が、岡本さんだった・・・というのは皮肉な事実ですが)

御社も、この危機を乗り越え、さらにタフな企業人の集団として甦ってほしいと、願っています。それが堀江さんの願いでもあり、ライブドアの「戦う姿勢」に惚れ込んで投資した株主達の願いでもあると思います。

最後に、「ハイ・フライヤー 次世代リーダーの育成法」の中で紹介されていた、海賊達のことわざを、皆さんにお送りしたいと思います。

「あなたを即死させないものは、あなたを強くする」

ご健闘をお祈りいたします。

山中礼二

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